さて、2章までで、コード学習の概要をお伝えしていきましたが、
ここから継続できるかが何よりも重要です。
そこで、誰でも自分の夢に向かって毎日進めるお手伝いになるアプリをご紹介!
アプリを併用すると、
・独学でも継続しやすい
・1人での練習が楽しくなる
・立ち止まった時こそ背中を押してもらえる
など、様々な利点がいっぱいです。
1. iReal Pro:たった5分で毎回上達!
1.入門編の練習課題はもうできていますか?
「まだ、CとGも難しい、、、」という初心者の方から
「教わらなくても、このくらいはできる!」という上級者の方まで、
音楽練習をこれからも続けていくならばオススメのアプリがまずこれです。
海外でもプロの方までが練習用に使い続けられているリズムアプリ「iReal Pro」。
リズムやメトロノームアプリはたくさんあり、迷うほどです。
その中で、iReal Proは、コード進行を入力、またはダウンロードすれば、様々な楽器が自動伴奏をしてくれます!
そして、リピート機能を使って繰り返し練習をしていく中で、テンポアップをしたり、keyチェンジをしたりと、「自分の練習課題に合わせて実践することができる」、有料ですが、まさに独学にピッタリのアプリです。
2. Smart Metronome:あとまわしにしない、できない!リズム練習!!
ピアノ経験者の方が、バンドやセッションなどでの落とし穴となるのが、コード学習量の他に、メンバーとの合わせ方があります。
特にクラシックは、テンポを揺らしての表現が多いため、テンポキープの練習やメンバーとのリズムに合わせる練習がおろそかになりがちです。ですから、コード基礎の練習段階では、せめてメトロノームに合わせて、自分のリズムが正確に刻めているかどうかをしっかりと見極めることが大切です。
「Smart Metronome」は、Appleアプリも Androidアプリも無料ながら、
3連符や16分音符でカウントはもちろんのこと、ドラム音が数パターン内蔵されていたり、カスタムで自分でドラムやラテン楽器のリズムパターンを入力することもできる優れ物です!「段々速く」の機能もついているので、テンポアップ練習にも良いですね!
メトロノームは楽器の練習には必須のアイテムです。他のアプリやアナログなメトロノーム、電子ピアノ内蔵のもの、チューナーについているものなど、なんでも構いません。合わせて練習する際には、必ず録音して、自分の演奏を確認することを忘れないでくださいね。
3. SimplyPiano:練習の正誤をアプリが判別!
コード練習も良いけれど、やっぱり楽譜も読めるようになりたいな、という方は独学でもどんどん学べるSimply Pianoがオススメです。
全くの初心者からスタートしても、基礎練習から好きな曲練習まで実践できる優れもの!以前は収録曲がクラシックや洋楽やディズニー楽曲ばかりでしたが、今では、J-POPやジブリ楽曲も新旧問わずどんどん更新されています。
さらに、同じ楽曲でも
難易度を自分で選べるのも良いところ!
こちらの演奏した音を判別しながら進めてくれるので、
これぞ「ピアノの先生ロボット」。
ただし、音とリズム(タイミング)はアプリでできても、さすがに手の形など身体のフォームまではチェックはできないので(説明動画や指番号の指示はある)、気になる方は、専門の先生や上級者の方にみてもらってくださいね!
当教室では、SimplyPianoを使った初見練習のレッスンなども行っています。もちろん収録曲は、伴奏演奏に合わせた演奏ができるので、iReal Proやメトロノームを使っても、正しく合わせられているか、自分ではわからない、という初心者の方にもオススメです。
4. Studyplus:自分の目標を習慣化!
ここまでの3つのアプリや第1章の課題を「やってみよう!」という気持ちになってきましたか?
今すぐにアプリをどんどん入れて、ピアノやキーボードをお持ちでなくてもピアノアプリからでも、すぐにスタートしましょう。「やろう!」という気持ちが強いうちはどんどん進みますし、飲み込みも早いことでしょう。その意気込み、持続することができそうですか?
自分で学習中の課題を登録して記録をつけられたら、便利ですね。
それを可能にした無料アプリが、Studyplusです。
項目ごとに振り返りもできるので、コード、スケール、自由曲、指の練習、初見の練習などなど、練習課題が多いピアノには最適です。
音楽や勉強にかかわらず、自分が習慣化したい「運動」「家事」などに費やした時間を記録するために使っている方も多いです。さらに公開範囲を広げておけば、勉強仲間もできるかもしれません。
目標日の設定もできるので、発表会やレッスン日を
登録して、毎日カウントダウンしながら、自分の習慣化
のお手伝いをアプリにしてもらいましょう。
私は、さらにiPhoneのショートカットを使って、
タイマー設定からStudyplusの設定、使う楽譜やアプリ動画
の表示までをオートメーション化しています。
便利な物をどんどん使って趣味の学習時間を見つけて
いきましょう!
5. Mind Node:自分をコーチングして継続する力を
さて、習慣化したり、勉強項目をたくさん作って練習していく中で、真に考えるべきなのは、「なんのために練習するのか=自分の目標」です。
先生についてレッスンを受講される場合は、先生がコーチングなりカウンセリングをする場合もありますが、独学をされる方は自分でセルフコーチングをしていきましょう!
・あなたの弾きたい曲は決まっていますか?
・そのゴールはなんですか?
・はじめの一歩はなんでしょう?
・そのために何が必要ですか?
・今、戸惑っていることはなんですか?
上記のような疑問を整理するために役立つのが、マインドマップです。
セルフコーチング用のアプリなども出ていますが、フォーマットに左右されることなく、まっさらな状態から自分の思いの丈をつらつらと書き連ねて行けるのが良いところです。
私は、シンプルで操作性の楽なMind Nodeを長く利用しておりますが、残念なことにMac/iPad/iPhoneなどApple製品のみ対応です。
Windows/androidユーザーの方や、複数の端末からも共有して使いたい方には、Xmindが同じく無料で作成数が無制限なのでおすすめです!
ピアノや音楽練習に関わらず、仕事から私生活でも役立つアプリですね。
まとめ
今回、一気に5つのアプリの紹介をしていきましたが、他にも聴音アプリやリズムアプリなど、音楽アプリは際限なく増えてきています。パソコンを使う方には、耳コピにおすすめなChromeの拡張機能などもたくさんあり、まだまだ紹介しきれないので、引き続き、ブログやレッスンにて伝えていけてたら、と考えています。
ご自身でも、音楽アプリを探すのを楽しみにしてみても良いですね!
1.入門編からここまで、ご覧いただき、コード学習について少しつかめてきたでしょうか?
クラシックピアノなどの、“楽譜を読んで弾く”という作業とは異なり、コード奏法は、脳トレから創造性まで求められますが、“自由に好きに弾く!”と気軽にとらえて、練習そのものを日々みなさんに楽しんでいただきたいです。
「アプリの使い方がわからない」「こんなアプリもあるよ!」などお気軽にご連絡頂けたら、と音楽仲間が増えていくのが私の愉しみです。
コード奏法① 完 おつかれさまでした♫